デルタ社社長がデラソン=PSDBやPMDBに打撃か=MC作戦にも関与とも

6月30日に連警のサケアドール作戦で逮捕された建設会社デルタ・エンジェニャリア元社長のフェルナンド・カヴェンディッシュ被告が、現上院政府リーダーのアロイージオ・ヌーネス上議(民主社会党・PSDB)やセルジオ・カブラル前リオ州知事(民主運動党・PMDB)などの大物政治家に贈賄を行っていたとし、報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)に応じる準備をしていると19日付エスタード紙が報じている。
カヴェンディッシュ被告は、2009~11年に行ったサンパウロ市マルジナル・チエテの第2区画(ロッテ)の拡張工事で3億6千万レアルを受け取り、7100万レアルを闇ブローカーのアジル・アサド被告の架空会社に賄賂として振り込んだという。アサド被告はラヴァ・ジャット作戦(LJ)でも逮捕されている。
同事業の責任者の一人は高速道路開発公社(DERSA)元理事のパウロ・ヴィエイラ・ソウザ氏だったが、同氏はアロイージオ・ヌーネス上議とつながりの強い人物として知られている。ただし、同事業の契約が結ばれたときは、同氏は既に理事職を辞していた。
この当時のサンパウロ州知事は現外相のジョゼ・セーラ氏(PSDB)で、サンパウロ市市長は現科学技術相のジルベルト・カサビ氏(社会民主党・PSD,当時は民主党・DEM)がつとめていた。
また、カヴェンディッシュ被告は、マラカナン・スタジアムの改修事業やマリア・レンク海洋公園の改築などで、カブラル元リオ州知事に贈賄を行っていたことも話しはじめているという。
この2人の関係は、連警が2012年に行ったモンテ・カルロ作戦でも疑われ、当時の知事のアントニイ・ガロチーニョ氏が、パリとモナコで撮影されたカヴェンディッシュ被告やカブラル元知事、州政府関係者らの写真を公開していた。
また、マラカナンの改修事業に関しては、LJ被告のアンドラーデ・グチエレス(AG)社の役員2人が報奨付供述で、コンソーシアムを組んでいたAG社とオデブレヒト社、デルタ社に対し、カブラル氏が契約金の5%の賄賂を求めていたという。
カヴァンディッシュ被告は、モンテ・カルロ作戦の舞台となったゴイアス州でも、マルコニ・ペリーロ知事(PSDB)の州政府や同州内の市役所との契約で総額2億7600万レアルの贈賄を行ったとも供述しているという。
同被告はその他にも、国道四つの工事の契約欲しさに、輸送インフラ局(Dnit)に対して不正行為を行ったことを語っているという。
同氏の供述で名前が出たアロイージオ上議らはことごとく、疑惑を否定している。なお、これらの供述に信憑性があることを検察庁が認めれば、司法取引が成立する。