聖南西文化体育連盟(UCES、山村敏明会長)は14日、カッポン・ボニート文協で第7回目となる統一地方選挙の当選祝賀と激励会を開催した。日系・非日系や党派を超え、聖南西地域で当選した市長や議員らが参集し、連盟傘下の文協関係者らを合わせて、80人近くで盛大に行われた。
開会あいさつに続き羽藤ジョージサンパウロ州議、ジュリオ・フェルナンド同市市長も登壇。小川彰夫UCES理事の音頭で祝杯を交わすと、激戦を勝ち抜いた当選者へ祝福の言葉が相次いだ。
その後、今年のブラジル太鼓フェスティバルのジュニア部門で優勝した地元チーム、源流太鼓が圧巻の演技を見せると会場は拍手喝采に。同婦人会の準備したビュッフェに舌鼓し、親睦を深めた。
ピラール・ド・スールから2回目の当選を果たしたイリヤマ・ジョルジ・タカシ議員(49、二世)は、「選挙期間が半分になり、候補者が乱立するなかで厳しい選挙戦だった」と振り返る。聖南西地域で、現職日系議員は10人ほどだが、市長選に出馬して敗れた候補者が多かったこともあり、日系議員は5人にまで減った。
だが同議員は、養老院や保育園など福祉団体への支援に注力した実績などが評価され再選。同地文協の阿部勇吉会長も、「文協と市との橋渡し役として尽力してくれていて大変頼もしい。いずれは市長になってほしい」と期待を寄せた。
イリヤマ議員は「州議、連邦議員と連動し、財源を確保しながら、政策を実行してゆくことが必要」といい、羽藤州議も、「聖南西には多くの日系議員がいる。誠実で勤勉な日系議員の擁立をさらに後押しし、州の発展に一緒に貢献し、日本のような国づくりを目指したい」と連携強化を誓った。
祝賀激励会にはイビウナのジョアン・ベネジト市長など、非日系の政治家も多く見られた。山村会長は、「日系・非日系を問わず友好の絆をさらに深めたい。地域の政治家との関係強化は、日系団体が様々な活動を活発に行っていくにあたって、大きな助けになる」と開催の意義を語った。
なお聖南西地区からは、当選した議員は以下の通り(敬称略)。【コチア】イチギ・セウゾ・タダシ(PSD) 【マイリンケ】平川清志(PTB) 【ピラール・ド・スール】イリヤマ・ジョルジ・タカシ(PDT) 【レジストロ】オクヤマ・カワモト・イネス・サチ(PSDB) 【タピライ】ヒチアルジ・スズキ・タリニ・デニセ(PSB)