22日、文協の美術委員会(金子謙一委員長)の文協総合美術展が開かれた。前身の展示会は1935年に始まったそうだ。
長年審査員を務める金子委員長は、「鑑賞者も制作者も文化的濃度が濃い方が色々なことを理解し、表現する」と語った。「どちらも他人の様々な作品を見て感覚を得て、時間をかけコツコツ感性を磨く。それがこの国の文化水準を支える――」。
そこで同展覧会では2階に工芸作品、1階が現代美術、地上階に絵画、地下1階にプロの作品を飾った。順々に見て比較対象ができる。2階から作品を見て周ったが、地下は他階と比べ、緊張感があった。
芸術家は、色やモチーフなど作品の様々な箇所に想いや考えを込める。多くの物や情報が溢れ日々忙しなく感じている人も、言葉のないメッセージをゆっくり聞きに出かけてみては。(雪)