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東西南北

 昨日付本欄で報じた、大サンパウロ市圏グアルーリョスの空き家で約20年ぶりに発見されたアルマンド・ベゼーラ・デ・アンドラーデさん(36)をめぐって、さらに不可解な事態が進行している。父親のアマンシオさんは市警の取調べに応じ、そこで、「息子は1997年に麻薬中毒になって以来、路上生活を続けていたが、17日に助けを求めて突然、家に戻ってきた」「二度と路上生活に戻らぬよう、息子の方が頼んでベッドでの監禁を望んだ」などと語った。だが、この一家が15日に突然引越しをする姿は近隣住民に目撃されており、なぜそのような危険な状態にある息子を放置していたのか、など、強い疑問が残っている。
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 本日報じた、カルロス・アルベルト・トーレスの急死は25日午後のブラジルの話題を独占した。ブラジル・サッカー協会や国内の主要サッカー・クラブが即座に彼に対する追悼コメントを出したのはもちろん、かつての名選手やテメル大統領も弔辞を発表した。また、世界でも、FIFAがすぐに追悼の意を表したほか、ドイツのベッケンバウワーをはじめ、かつての名選手らが公式コメントを発表した。ブラジル・サッカーの伝説の社会的浸透度はさすがだ。
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 サンパウロ州ではまとまった雨が降った24日は、カンタレイラ水系にも34・6ミリの降水があった。月間降水量は151・6ミリとなり、月間平均の128・2ミリを超えた上、10月としてはこの5年間では最多の降水量を記録中だ。水位の方も、未開水域分を含まないで43・1%。11月以降もこの調子で降ってくれることを願いたい。