世界経済フォーラムが26日に各国の男女格差(ジェンダーギャップ)ランキングを発表し、ブラジルは世界144カ国中79位だったと27日付フォーリャ紙サイトが報じた。
WEF発表の文書は悲しい予想を示した。「男女間賃金格差は、今後170年是正されることはない」というものだ。
WEFが世界144カ国の労働環境、教育、健康、政治的権限譲渡における性差を評価、分析した結果、アイスランドは8年連続で、労働環境における男女間格差が一番少ない国と評価された。しかし、この国においても男女間の賃金は13%も開きがある。
2位以下はフィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ルワンダ、アイルランド、フィリピン、スロベニア、ニュージーランド、ニカラグアと続く。ニカラグアは、ラ米諸国で唯一、トップ10入りを果たした。
地域別上位は、西欧、北米、ラテンアメリカ・カリブ海地域、東欧、中央アジアで、以下、東アジア・太平洋地域、サハラ以南のアフリカ、南アジア、中東、北アフリカと続く。
昨年の同レポートでは「男女間賃金格差解消には118年かかる」と見ていたが、今年は「男女間賃金格差解消には170年かかる」とされ、見通しが悪化した。
見通しが悪化した根拠は、全世界平均の女性の賃金が男性の59%に過ぎなかった事だ。08年は58・3%、最良だった13年は59・9%と格差が縮んでいたが、その後、格差が広がった。
世界全体では男性の80%が経済活動に携わっているのに対し、女性の割合は54%のみ。女性管理職の割合は依然、男性より低いままだ。
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