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白熱サッカーブラジル全国選手権=上位4位チームの直接対決が実現

フラメンゴの先制点を挙げた元ブラジル代表ジエゴ(Gilvan Souza/Flamengo)

フラメンゴの先制点を挙げた元ブラジル代表ジエゴ(Gilvan Souza/Flamengo)

 サッカーブラジル全国選手権第33節が10月27日から31日にかけて行われ、首位のパルメイラスと4位のサントス、2位のフラメンゴと3位のアトレチコ・ミネイロ(CAM)の対戦が実現した。
 午後4時半、一足先に行われたのはCAM対フラメンゴの一戦だ。CAMは普段ホームとして使用しているインデペンデンシアより多くの観客を収容できる、ミネイロンでフラメンゴを迎え撃った。
 4万8千人を超す観客を集めたこの試合、先制したのは2位のフラメンゴだった。今年7月の加入以来、チームを牽引している、元ブラジル代表のジエゴが得点した。
 この試合は首位パルメイラスへの挑戦権がかかり、ホームのCAMも反撃した。押され気味の前半から後半は一転、何度もフラメンゴゴールに迫った。後半36分に元ブラジル代表ロビーニョが同点となるPKを決めると、その5分後にはアルゼンチン代表のルーカス・プラットが鮮やかなパス交換から、最後はフラメンゴのブラジル代表GKムラーリャもかわして無人のゴールに逆転弾を流し込んだ。
 粘るフラメンゴも、後半44分にペルー代表ゲレーロが執念の同点弾を決めて振り出しに戻したが、このまま試合終了。勝ち点1ずつを分け合った。首位パルメイラスに迫りたい両チームには不満の残る結果となった。
 この結果を受けて午後7時半に行われたのが、サントス対パルメイラスの一戦だ。パルメイラスが勝てば、2位フラメンゴに勝ち点差8をつけ、優勝をほぼ確実にできたが、来年のリベルタドーレス杯に予備戦なしで出場できる3位確保、さらには優勝へのかすかな望みを残すサントスもホームで意地を見せた。

後半41分に逆転ゴールを決めたアトレチコ・ミネイロのアルゼンチン代表FWルーカス・プラット(Bruno Cantini/Atletico)

後半41分に逆転ゴールを決めたアトレチコ・ミネイロのアルゼンチン代表FWルーカス・プラット(Bruno Cantini/Atletico)

 このカードはサンパウロ州選手権も含めれば、今年すでに3戦して、全て引き分けに終わっているが、今回はサントスが後半22分コペーテのゴールで勝ち越し、1対0で勝利を収めた。サントスはパルメイラスのリーグ戦無敗記録を15でストップすると共に、パルメイラスと勝ち点差6の3位に浮上した。
 これで、前節終了時点では首位パルメイラス(勝ち点67、以下同様)、2位フラメンゴ(61)3位CAM(59)、4位サントス(58)だった順位は、パルメイラス(67)、フラメンゴ(62)、サントス(61)、CAM(60)となった。
 残り5試合でもパルメイラスの有利は揺るがないが、次々節にはCAMとのアウェイ戦が控えており、そこで敗れると混戦状況に拍車がかかる。
 パルメイラスとしては、22年ぶりの優勝を確実にするためにアウェイのCAM戦を少なくとも引き分けで終えたいところだ。(規)