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ブラジル人一家惨殺事件=ブラジル国内で新たな逮捕者=インターネットで犯行を指示?

 【既報関連】9月18日にスペインの首都マドリッドから60キロの小さな村、ピオスでブラジル人の一家4人が惨殺体となって発見された事件にブラジル国内で加担した疑いで、マルヴィン・エンリケス・コレイア容疑者(18)が、10月28日にパライバ州ジョアン・ペッソアで逮捕された。
 同州市警殺人課のレイナウド・ノブレガ警部によると、マルヴィン容疑者は、10月19日にスペインで逮捕されたフランソワ・パトリッキ・ゴウヴェイア容疑者と犯行時にインターネットで連絡を取り合っており、同事件に間接的に関与したと見なされている。警察はマルヴィン容疑者逮捕の際、犯罪に関与した事を示す証拠として、同容疑者のコンピューターやパスポート、歴史的に曲解された人物に関する書物などを押収した。これらの品はスペインに送られ、当局の捜査の対象とされるが、同容疑者はブラジル国内で捜査、裁判の対象となる見込みだ。
 ピオスでは10月26日にパトリッキ容疑者を伴う現場検証が行われたが、同容疑者に殺された犠牲者のマルコス・ノゲイラさんの兄でパトリッキ容疑者の叔父のワウフラン・カンポスさんによると、同容疑者には後悔の念はかけらほども見られなかったという。
 ワウフランさんは現場検証に立ち会う許可がもらえず、外で待っていたが、パトリッキ容疑者は現場検証時も、同国で逮捕された後に市警備隊や連邦警察で行った供述通り、「子供達を殺した時の事はおぼえていない」と繰り返したという。
 ワウフランさんによると、パトリッキ容疑者は事件当日、マルコスさんの帰宅前にジャナイナ・ジニスさんと4歳の娘、1歳の息子の3人を殺害した上で、マルコスさんの帰宅を待っていたという。同容疑者は、マルコスさんは帰宅、プールのある庭で同容疑者と30分ほど話してから自宅に入ったが、(応接間の遺体に気づいたのか)家に入った直後に振り向いた時、反射的にナイフで刺したと供述している。
 パライバ市警は10月28日の会見で、マルヴィン容疑者は事件当日の自分の言動が重大な事件に繋がるとは自覚していなかったといい、後悔の念を示すと共に、現状を悲しんでいるようだと発表したが、10月31日に開かれた公判後の記事では、同容疑者が事件当日、パトリッキ容疑者に具体的な行動を指示した事なども明らかにされている。
 同容疑者は「パトリッキ容疑者が自分が語った殺害方法などを実行できる人物だとは考えても見なかった」「パトリッキ容疑者が怖くて警察に通報できなかった」と供述する一方、パトリッキ容疑者が現場から携帯電話に送ってきたバラバラ遺体やパトリッキ容疑者の写真を見て、ツイッターに掲載したりしたとされ、パライバ州内の刑務所に送られる事が決まった。(10月28日、31日付G1サイトより)