11月1日から、男性の健康に留意を促し、各年代に応じた啓蒙活動などを行う「ブルークローバー月間」が始まった。
ポルトガル語では「青い11月(ノヴェンブロ・アズル)」と呼ばれる同キャンペーンは2011年から始まり、期間中は、ブラジリアの大統領官邸や連邦議会、リオデジャネイロ市のキリスト像、サンパウロ市の御茶ノ水橋など、著名な施設が青いライトで照らされる。
期間中は中高年の男性に多く見られる前立腺癌を中心に、各年代層の男性がかかりやすい病気やその予防法などに関する啓発活動、集団検査などが積極的に展開される。
前立腺癌は男性では2番目に多い癌だが、初期には無症状なため、発見が遅れがちで。ブラジルでは年間1万3千人がこの癌で死亡している。2016年も前立腺癌の新規患者は6万1千人以上に達する見込みだ。
前立腺癌はPSA検査という簡単な血液検査で早期発見でき、50歳以上の男性(家族や親族に前立腺癌を患った人がいる場合は40歳を超えたら)は同検査を受ける事が勧められている。
7日には第2回「全国男性フォーラム」が開催され、医療関係者や保健省の代表、議員、知事など、様々な立場の人々が集まって、前立腺やペニス、睾丸の癌など、男性がかかる病気に関する報告や講演などを行う。
キャンペーンに関するサイト(www.ladoaladopelavida.org.br)には、幼少時の男性がかかりやすい病気として包茎や尿路感染症、前立腺炎、青少年期にかかりやすい病気として、心臓の不整脈や性感染症、早漏などをあげている。中高年の男性を悩ませる病気には、糖尿病や勃起不全、高血圧がリストアップされている。(1日付アジェンシア・ブラジルなどより)
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