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東西南北

 今年の全国統一地方選挙で労働者党(PT)が記録的な惨敗を喫したことは今日も様々なメディアで取り上げられているが、10月30日に行われた決選投票時、ルーラ元大統領、ジウマ前大統領の2人は共に、居住地のある地域ではPTの候補が出ていなかったことを理由に投票に行かなかった。ルーラ氏は70歳を超えており、任意投票なので法的な問題はないが、ジウマ氏に関しては罰則が適用されることとなる。今年がPTにとって結党以来最悪の1年だったことでふてくされるのはわかるが、大統領までつとめた人たちが社会の模範的行動を示さないのは残念だ。こういう面も国民は見ていることを忘れずに。
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 南米サッカー連盟は1日、W杯南米予選において、ボリビア代表が帰化選手に関する不正を行っていたとして、同国の試合の勝ち点を取り消した。これによって、ボリビアがペルーとチリに勝って得た勝ち点3がペルーとチリにもたらされ、チリがアルゼンチンを抜いて5位に浮上。首位ブラジルとの勝ち点差も4点に縮まった。ブラジルにとっては、不調だったチリが息を吹き返し、アルゼンチンにはとっては、出場権獲得圏外に落ちる結果となった。
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 10月31日のハロウィンは世界中で祝われたが、ブラジルでは今日2日の「ジア・ドス・フィナードス」こそ、本格的なハロウィンかもしれない。「ブラジル版のお盆」としても知られるフィナードスは、亡くなった人の霊が戻ってくる日とされているが、街中ではそれに合わせて幽霊のコスプレをする人で賑わうのも定番。今日も話題になりそうだ。