スイスのジュネーブで1日に開かれた国連人権理事会でベネズエラの人権問題が取り上げられ、ブラジル代表が同国に対し、ニコラス・マドゥーロ大統領の罷免を求める国民投票のための署名を打ち切ったことを批判、同国代表と激しい口論となった。3日付エスタード紙が報じている。
ブラジル国連大使のレジーナ・ダンロップ氏はこの日の理事会で、ベネズエラ政府に対し、同国憲法の手順に従い、マドゥーロ大統領の罷免を求める国民投票のための署名を打ち切らずに集計し、速やかに国民投票を実施するよう、強く訴えた。
ベネズエラはこの日の会議で様々な国から批判を浴びた。ブラジル代表の発言は最も厳しい内容で、ベ国代表と激しい言い争いになった。
同国のデルシー・ロドリゲス外相は、ブラジル代表の発言後、「5400万人が選挙によって選んだジウマ大統領を、腐敗した政治家たちが罷免に追いやった。そんな国の政府の言うことはあてにならない」と切り捨てた。
ブラジル外務省は、不当に逮捕された政治犯の釈放も求めており、両国の対立色が強まっている。