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秋の叙勲=ブラジルから9人が受章=上田雅三氏に旭日重光章

(上段左から)上田雅三さん、松尾治さん、篠原正夫さん (下段左から)木多喜八郎さん、尾西貞夫さん

(上段左から)上田雅三さん、松尾治さん、篠原正夫さん (下段左から)木多喜八郎さん、尾西貞夫さん

 日本政府が3日、『平成28年度秋の叙勲』受章者として当地在住の邦人4人、ブラジル人5人の計9人を発表した。以下、受章者と功績(敬称略)。

【邦人叙勲】
◎岡崎勝一(70、山形)=旭日双光章=。在留邦人への福祉功労。元ペルナンブコ総合連邦大学医学部付属病院医師。元レシフェ文協会長。
◎松尾治(78、福岡)=旭日双光章=。文協副会長。日本ブラジル移住百周年記念協会の執行委員長として式典を主導した。県連会長としても、日本祭りの運営改善などに取り組んだ。
 松尾氏は10日の受章式出席のため、5日に日本へ発つ。「大変光栄なことで驚いた。とても嬉しい」と受章の喜びを語った。
◎尾西貞夫(73、兵庫)=旭日単光章=。ACAL会長時代は地域の活性化に取り組み、援協副会長として、福祉と医療向上に貢献。兵庫県人会長も長く務めた。
◎篠原正夫(92、山口)=旭日単光章=。長年柔道講師として競技普及、育成にあたり多くのメダリストを育てた。男子代表監督も務め、ポ語の手引書を作成し柔道理念の普及に努めた。

【外国人叙勲】
◎上田雅三(73)=旭日重光章=。日系人初の司法高等裁判所判事。また日伯比較法学会創設メンバーとして、日本・ブラジル政府間の法律分野における相互理解・協力の発展に貢献した。
 上田氏は昨年外務大臣表彰も受賞しており、今回の旭日重光章受章に関し、「誇らしくとても喜ばしい。これまでの経歴は家族始め関わった人、ブラジル日系社会のおかげ」と感謝を述べた。
◎木多喜八郎(72)=旭日小光章=。文協会長として安倍晋三首相がブラジルに来訪した際の歓迎式典を主導し、希望の家福祉協会の理事長として運営改善にも寄与した。
◎カツコ・テレーザ・コバ・サトウ(76)=旭日双光章=。日語教育の普及と日本文化を通した人材育成に寄与。元オウヴィドール・サンパイオ市立小学校校長。現エフィジニオ・デ・サーレス移住地自治会日語校の校長。
◎ジョゼ・キヨシ・タニグチ(61)=旭日双光章=。日本・ブラジル間の警察協力関係の推進に寄与。元サンパウロ州軍警察の参謀部人事企画課長。
◎タツオ・マツナガ(77)=旭日双光章=。現ブラジリア文協会長として、日本・ブラジル伯間の相互理解の促進及び友好親善に寄与した。