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青年ら5人殺害との関係は=現場に近い農園で石灰発見

 【既報関連】サンパウロ市東部に住む青年ら5人が10月21日に消息を絶ち、6日に遺体が発見された事件で、軍警監察局が8日、遺体発見現場に近い農園から、石灰や銃弾を押収したと9日付現地紙が報じた。
 モジ・ダス・クルーゼス市で発見された5人の遺体は、浅い穴に埋められ、石灰がかけられていたが、軍警監察局が、遺体発見現場に近く、軍警が頻繁に使用する農園を捜査したところ、遺体発見現場で押収されたものと同じタイプの石灰や銃弾が見つかったという。
 5人の遺体は腐乱が進んでいたが、指紋や怪我の痕などから、3人の身元が確認されている。
 5人の内、2人については、失踪に先立つ10月初旬に、過去の犯罪歴などを調べた軍警がいた事が判明しており、事情聴取も行われたが、調査を受けた軍警は事件への関与を否定している。
 亡くなった5人は16~30歳で、遺族達は合同葬を希望しているが、法医学研究所は衛生上の理由から、身元判明後は72時間以内に遺体を引き取るよう定めている。
 遺体は皆、銃弾を浴びているが、車椅子を使用していた青年の遺体には刺し傷があったという。この青年の遺体は頭部が切断されていた。
 遺体の一つは手首が縛られるなど、何者かが処刑した事が明らかで、遺体を穴に埋めたり、石灰をかけるという行動は普通の殺人事件では見受けられない行動だという。