南米産業開発青年隊が着伯60周年を迎えた。〃一隅を照らすものは国家の宝なり〃との創設者からの言葉を胸に、開発の夢に燃えた隊員は、国家的事業の第一線でその足跡を着実に残した。
式典に結集した元隊員57人。今なお健全で快活な人が多く、青年の魂はまだ息づいているよう。第一線で今なお活躍する姿もあり、一人一人の人生談は味わい深く人生訓に富んでいる。
一方で参加者からは、「今回が最後の集まりになるかも」「横の繋がりだけではダメ」といった不安が。さらには「青年隊の火を消してはならない」との声もあがった。
昨年、記念誌を刊行した。情熱を持って厳しい世界で物事を成し遂げた姿は、世代を超えて心に残るものの。次なる65周年に向け、ポ語版の編纂に取り組む時期かもしれない。(航)