自身と同じ罪状で訴えられていた政治家が罰金刑だけで済んだことで、ミシェル・テメル大統領が18年の選挙に出馬してもフィッシャ・リンパ法(FL)の対象にならずにすみそうだと、13日付フォーリャ紙が報じている。
問題となっていたのは、2010年に規定額以上の政治献金を行って罰金支払いを命じられた緑の党のジュリアーノ・ガスパリーニ氏が、サンパウロ州ロウヴェイラの市長選に出馬した件で、選挙地裁は同氏の出馬を認めていた。だが、これを不服としたサンパウロ州選挙検察局が、FLに抵触するとして選挙高等裁判所(TSE)に訴えていた。
だが、ガスパリーニ氏は今回の市長選では2・84%の支持率で落選しており、TSEは選挙結果には影響がなかったと判断し、出馬資格の分析さえ行わなかった。
これは2014年の選挙の際、2人の候補に対し、規定額以上の献金を行った件で訴えられていたテメル氏に有利な結果となった。テメル氏は同件で8万レアルの罰金を払っており、ガスパリーニ氏の件にFLが適用されていれば、18年選挙には出馬できなくなる。
テメル氏は18年の大統領選への出馬を否定しているが、18年の選挙は連邦議員選や州知事選も行われる。
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