国際バスケットボール連盟(FIBA)は14日の午後、ブラジルバスケットボール協会(CBB)を国際試合から締め出すと発表した。
FIBA理事会は、CBBは義務を果たしておらず、組織改編が必要だとしている。
FIBAは、制裁の理由として、ジュニアの世界大会のブラジル代表チームにブラジル人選手がいないこと、CBBがジュニア向けの国内大会をキャンセルし、まともに実施していないことを挙げた。
FIBAは「今のCBBには、国内のバスケット界を統治する力が欠けている」と記した文書を発表した。
その他にもFIBAは、CBBが代表選手を選出する過程で第三者の干渉を受けていること、CBBの財政は通常の活動さえ行えない状態で、FIBAへの支払いも遅らせていることなどを挙げた。
FIBAは、CBBが来年3月に行う会長選挙までに適用すべき再建計画を提出していないことも問題としている。今月中にもCBBと対話の機会を持ち、CBB改革のための具体的プランを決定したいと考えている。FIBAは来年1月27日に改善状況を確認する予定だが、その時点で制裁措置が解除される保証はない。
CBBは、FIBAの決定を驚きと共に受けとめ、「ブラジルバスケットボール界を救うために確固たる措置をとる」と表明した。
1996年のアトランタ五輪で、女子バスケットボールの代表選手として銀メダルに輝いたオルテンシア・マルカーリ氏は、ブラジルメディアの取材に対し、「ブラジルバスケットボール界の現状は酷い有様。資金不足で、代表チームの遠征もできない。国内大会も開催できない。CBBは機能を停止している」と語り、国内バスケット界の窮状を訴え、CBBを批判した。(15日付フォーリャ紙などより)