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リオ=元知事が2日連続で逮捕=ガロチーニョは現職での容疑=汚職温床だったカブラル政権=毎月50万レの賄賂支払も

ガロチーニョ氏(Inácio Teixeira/Coperphoto)
ガロチーニョ氏(Inácio Teixeira/Coperphoto)

 16日、元リオ州知事(1999~02年)のアントニィ・ガロチーニョ氏(共和党・PR)、そして翌17日にセルジオ・カブラル同州前知事(2007~14年、民主運動党・PMDB)が、別件ながら2日続けて逮捕されるという、前代未聞の事態が発生し、リオを混乱させている。17日付現地紙が報じている。

 ガロチーニョ容疑者が逮捕されたのは。同容疑者が現在、市の局長をつとめているリオ州カンポス・ドス・ゴイタカゼス市において、受給資格もない市民に同市の福祉プログラム「シェッキ・シダドン」の登録をさせ、月々200レアルを払い出すのと引き換えに、16年に行われた同市の市会議員選で同氏の推す候補に投票するよう促していたという。
 ガロチーニョ氏は6月に同職に就任したが、市の「シェッキ~」の受給者数が6月には1万1千人だったのは9月には2万9千人に増えていたという。また、この取引の恩恵を受けた市会議員候補は34人おり、11人が当選している。
 カンポス・ドス・ゴイタカゼス市は、ガロチーニョ氏の妻で後継知事(2003~06年)でもあったロッシーニャ氏が09年から2期、市長をつとめていた。同氏は、再選を狙った12年の選挙での不正が発覚し、今年10月に市長を罷免されている。

カブラル氏(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)
カブラル氏(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)

 一方、カブラル容疑者は、17日に行われた連警の「カルカッタ(ポ語式に読めばカリクーテ)作戦」で逮捕された。同作線はラヴァ・ジャット作戦の一環で、リオとクリチバの連邦地裁から拘束期間を定めない逮捕令状がカブラル氏を含む8人に出たのをはじめ、一時逮捕2人に強制連行して事情聴取14人、家宅捜査と押収命令38件という、かなり大掛かりなものとなった。
 連警の調べによると、カブラル容疑者ははっきりしているだけでも、リオ州石油化学コンビナート(Comerj)建設事業絡みでアンドラーデ・グチエレス(AG)社から、2007~11年に270万レアルの賄賂を受けていたという。また、同社とカリオカ・エンジェニャリア社はカブラル氏に、毎月20~50万レアルの賄賂を支払っており、最終的にAG社が少なくとも770万レアル、カリオカ社も最低3250万レアルを支払ったという。
 贈収賄の容疑がもたれている事業は、2014年に開催されたサッカーW杯に向けたマラカナン・スタジアム改修工事や経済活性化計画(PAC)のファヴェーラ整備計画、アルコ・メトロポリタノと呼ばれる高速道建設計画、それにComerjの事業だ。
 また、カブラル政権の事業局長で、現在はペゾン知事の右腕的存在のウジソン・ブラガ氏やカブラル氏の選挙参謀をつとめたウィルソン・カルロス氏らも逮捕された。
 カブラル氏夫人のアドリアーナ・アンセルモ氏も、高額の衣服や宝飾品が企業やロビイストらからプレゼントされた疑いがあり、強行連行の上で事情聴取を受けた。

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