「日本文化ではなく、母県文化を知る機会を作らないといけない」。弁護士業の傍ら、日系社会の行く末を案じ、先月初開催となった九州文化大会を企画した。
熊本県人会青年部長。まっすぐな情熱で県人会と九州地区の各青年部を説得し、企業からの協賛も取り付けた。青年部の無い佐賀県人会には客演として助力し、2位入賞に貢献した。
優勝賞品の航空券の行き先をペルーと決めたのも、ペルー日系社会との繋がりを深化させ、両社会を活性化させるためという深慮から。文化大会を行う県人会が増え、日系社会が過日の彩を取り戻す日が来ることを期している。(石)
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九州文化大会が成功し、青年らは大会内容を充実させ、規模を大きくしたいと意気込んでいる。規模が大きくなるに連れて、更なる協賛企業の獲得や会場、人員の手配など課題も増えるだろう。青年らが幸運なところは、世界最大の日本祭りを作り上げた県連の先輩達がすぐそばにいること。このことは県連にとっても幸運で、青年と日系社会の繋がりを強くしつつ、大規模催事の運営ノウハウを次世代に継承し、将来の日本祭り執行部員の育成にも繋げられる。良いこと尽くめの文化大会、今後の展開に注目。