16日に選挙違反で逮捕された、元リオ州知事のアントニィ・ガロチーニョ氏が、17日夜、入院先の市立ソウザ・アギアール病院からリオ市バングーの複合刑務所に搬送されるため、救急車に載せられる際に大立ち回りを演じ、ブラジル中でニュースになっている。
ガロチーニョ氏は16日午前、逮捕された後、「気分がすぐれない」と訴えて、同病院に搬送された。同氏は心臓疾患の疑いで要加療と判断されて入院したが、同病院で入院中、逮捕者には禁止されている見舞い客の訪問を多数受けていた。
頻繁に訪問を受けている事を問題視した司法当局は、ガロチーニョ氏をバングーの刑務所に移すことを決定。同氏弁護人の「決定は非人道的だ」との抗弁も聞き入られなかった。
ガロチーニョ氏はタンカで運ばれ、救急車に載せられる際に、同氏を侮辱した一般人に激高し、ムクリと上半身を起こし反論、自身の潔白を訴え〃錯乱状態〃ともいえる状態に陥った。
救急士や警官は同氏の身体を抑えこみ、強引にタンカに押さえつけるようにして、救急車に移したが、救急車の中でも、同氏の興奮は続いた。
その場にいたガロチーニョ氏の娘は、「お父さんは刑務所なんかに連れて行かれたら死んでしまうわ!」「お父さんは泥棒なんかじゃない!」と泣き叫び、救急車にも乗り込もうと試みたが、警官達に阻止された。(18日付ヴァロール紙サイトなどより)
ガロチーニョ氏の醜態は全国に放映された
https://www.youtube.com/watch?v=cYZzXIriX40