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パルメイラス22年ぶりの優勝を確実に=次節ホームで決めるか9度目の戴冠

決勝点を決めたパルメイラスのドゥドゥ(Ricardo Stuckert/CBF)

決勝点を決めたパルメイラスのドゥドゥ(Ricardo Stuckert/CBF)

 サッカーブラジル全国選手権第36節が11月20日~21日に行われ、首位のパルメイラスが5位のボタフォゴに1―0で勝利した。2位のサントス、3位のフラメンゴが共に引き分けたため、1位との勝ち点差がそれぞれ6、7となり、残り試合数から、優勝は確実となった。
 優勝争いをする3チームの試合は全て20日に行われた。
 6月のフラメンゴ戦で警察とサポーターが喧嘩したことによる制裁措置である北ゴール裏の封鎖が解かれたことで、パルメイラスのホーム、アリアンツ・パルキでのボタフォゴ戦は、3万9千人の大観衆で埋まった。
 二部のセリエBから復帰したばかりのボタフォゴは、シーズン前半こそ苦戦したが、シーズン後半に限っては3位の成績で、この日も元セレッソ大阪のロドリゴ・ピンパォン、元柏レイソルのドゥドゥ・セアレンセを中心にパルメイラスゴールを脅かした。
 パルメイラスも、今年のブラジル国内サッカー界の〃発見〃ともいえるモイゼスやチェチェを中心に中盤の支配権を奪い返すと、後半18分、ブラジル代表のガブリエル・ジェズースのクロスに主将のドゥドゥが合わせて先制。その後は主導権を渡さずに試合をものにした。
 同時刻に行われていたクルゼイロ対サントス戦は引き分けに終わり、この日のパルメイラス優勝の可能性はなくなった。
 パルメイラスの試合終了から30分後、3位フラメンゴは1部残留争いをするコリチーバに2点を先行するも、その後追いつかれ、引き分けで試合終了。皮肉なことに、フラメンゴはマラカナン・スタジアム使用解禁から引き分け続きと調子が上がらず、ここで優勝の夢は潰えた。
 36節を終了し、首位のパルメイラスは勝ち点74、2位のサントスは勝ち点68となった。
 パルメイラスが残りの2試合を連敗し、サントスが連勝した場合、両者は勝ち点で並び、勝利数で上回るサントスが逆転優勝となるが、今のパルメイラスの勢いから見ると逆転の可能性は極めて低く、22年ぶりの全国選手権優勝に向けて、ファンの興奮は高まるばかりだ。(規)