ショッピングセンターが、買い物の場から、娯楽の場として変貌し始めている。
これまで一般的だった、洋服店や靴店などを揃えたショッピングセンターは、レストランや遊戯スペース、イベント会場用のスペースなどを備えたSCに主役の座を奪われつつある。
映画館、レストラン、マニキュアサロンなどがショッピングセンター内の総面積に占める割合は、2013年の8・5%から11・5%に上昇した。
売上高で見ると、イベントスペース等の売り上げは過去2年、毎年2桁%の伸びを記録しているのに対し、これまでショッピングセンターの主役だった洋服店などはほぼ横ばいだ。
不況により消費者の財布の紐が固くなっているのは事実だが、ブラジルショッピングセンター協会のグラウコ・ウマイ会長は、食事や映画といったサービス部門が伸びる傾向は今後も続くと見ている。
客を楽しませるための娯楽空間やサービス部門を広く取る事は、ショッピングセンターの建築戦略にも取り入れられている。最近のショッピングセンターは、窮屈さを嫌い、吹き抜け構造などを使ったオープンスペースで、訪れた客をリラックスさせて、遊戯スペースが広く取られている。
ウマイ氏は、ショッピングセンターは今後、客が安心して滞在でき、温かくもてなされたと感じられる事に重点を置くようになると考えている。また、目で見て、香りを嗅ぎ、直接手に触ることができる、実体験型の催事が鍵になるという。(23日付ヴァロール紙より)
タグ:写真ニュース