生長の家谷口雅春先生を学ぶ会の『第3回ブラジル全国大会』が13日、文協大講堂で開催された。ブラジリア、サンタカタリーナ、南大河州などから約400人が来場、日本から来伯した前原幸博氏の講演などに熱心に耳を傾けた。
学ぶ会は生長の家創始者である、故谷口氏の教えに立ち返り普及を目指す団体。ブラジル支部は2012年8月に発足、会員数は5千人に上る。
大会は午前9時に始まり、開会式では実行委員長の長友照光さんが開会までの準備を振り返り、来場者への感謝を述べた。また会の発展に貢献した24人が感謝状を受け取った。
講演では会員や各地講師が、自身の体験談を交え谷口氏の教えを説いた。講演者として大田慶子下議、正高市議も登壇。自身の息子が殺害された事件を振り返った。
事件直後の心境として「犯人を殺そうと思った」と打ち明け、「家族や友人から『許せ』と説得され、本当に長い間悩んだ。その時に生長の家、谷口先生の教えに出会い、犯人を許し話し合いたいと思った」と、壮絶な経験を語った。
6回目の来伯となる前原講師は谷口氏の教えを伝えるとともに、学ぶ会の設立経緯を語った。生長の家の現総裁から「原理主義」と呼ばれ会員が除名されたことを振り返り、「悲しい世界ができてしまった」と感情を露わに力強く話した。「尊氏の生長の家をもう一度」と会場に語りかけ、拍手とともに賛同の声が上がった。
大会最後には「使命行進曲」を会場で合唱後、万歳三唱で閉会となった。家族で来場した森西茂行さん(95、徳島)らは「第1回から参加している。今回も大変素晴らしい大会だった」と大変満足な様子で語った。
またサンパウロ市パラダ・イングレーザで講師を勤める羽野森枝さん(93)も「先生方のお話全てが素晴らしかった。ずっと講師を続けたい」と、さらなる普及活動に思いを新たにした。