スペイン検察は23日、同国リーグ、FCバルセロナ所属のセレソンFWネイマールに対し、13年のサントスFCからFCバルセロナへの移籍時に不正行為を行ったとして、罰金1千万ユーロと禁錮2年を求刑したと23、24日付ブラジル紙やサイトが報じた。
同国検察は、当時のFCバルセロナ会長、サンドロ・ロセル氏にも禁錮5年を求刑した。同氏はネイマールの保有権の40%を所有していた投資会社DISに対する詐欺容疑に問われている。
FCバルセロナは13年にネイマールを獲得した際、サントスFCへの移籍金支払い額は1710万ユーロ(6千万レアル)と公表、DISはその40%の690万ユーロを受け取った。
だが、DISはその後、FCバルセロナは秘密裏にネイマールの個人会社に6120万ユーロ、サントスFCに790万ユーロを払っていたと主張。FCバルセロナがネイマール獲得に費やした8620万ユーロ全てを移籍金と解釈し、その40%の3448万ユーロを受け取る権利があるとしている。
スペイン検察は、ネイマールの父と母にも罰金と禁錮刑を求めている。
DISもネイマールと父、ロドリゲス元サントスFC会長、ロセル元FCバルセロナ会長に禁錮刑を求めている。DIS幹部のロベルト・モレーノ氏は、「FCバルセロナとネイマールは、国際サッカー連盟(FIFA)の定める移籍規約と自由競争の原則を犯した」と語っている。
なお、スペインでは、禁固3年以内の刑罰は罰金に換算されるケースが一般的で、ネイマールの場合、有罪になっても、服役する可能性は低い。