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東西南北

 ここ連日のジェデル・ヴィエイラ・リマ大統領府総務室長官のトラブルが、遂に自身にも飛び火してしまったテメル大統領。今回のカレロ前文相への圧力疑惑で、野党側からは早速「罷免を!」と叫ぶ声があがっている。PTをはじめとした野党勢力からすれば「ジウマ氏を罷免に追いやった仇」と言いたいところだろう。ただ、「圧力か仲裁か」は意見の分かれるところだろうし、テメル氏の現在の議会の掌握力から考えても、罷免に持ち込むのは至難の業だろう。テメル氏やPMDBとしてはむしろ、連立与党内のライバルのPSDBの離脱が加速しないかの方が気になるのではないか。
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 23日午前、サンパウロ市東部州立レプブリカ・ダ・ニカラグア校で、38歳の女性教師が16歳の少年に胸を殴られた上、足を引っ掛けられて転び、頭を打って失神、発作まで起こす事件が発生した。肋骨を骨折し、集中治療室に運ばれた教師は、夫が「下半身麻痺かもっとひどいことになるかもしれない」と心配するほどで、予断を許さない状況だ。少年が教師を襲った理由は教師が数学の採点を間違えたことで、暴行する前に「落とし前をつけさせる」と言ったという。それだけでこのような暴力に至るのか。
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 明日27日のサッカー全国選手権はいよいよ、パルメイラスが優勝をかけた一戦、対シャペコエンセ戦を本拠地アリアンツ・パルケで行う。ネットでは最近、「前回優勝の1994年は何があった?」と、22年前の社会を振り返る特集などが頻繁に組まれている。このムードに乗り、優勝を決めたいところだ。