ブラジルの総人口は2億490万人に達し、2004年の調査開始以降初めて、黒人と白人の混血(褐色、パルド)人種の数が白人に並んだ事が、ブラジル地理統計院(IBGE)が行った15年度版全国家庭サンプル調査(Pnad)で判明したと26日付現地紙が報じた。
04年の同調査開始時、白人は人口の51・2%を占め、黒人(5・9%)とパルド(42・2%)の合計を上回っていた。
白人が黒人とパルドの合計を下回ったのは06年からだ。Pnad主任のマリア・ヴィエイラ氏は、肌の色の自己申告で黒人、パルドの数が増えたのは、近年はアフリカ系の子孫である事が肯定的にとらえられる風潮があるためだという。同氏は、有色人種の方が白人より出生率が高い事も指摘している。
04~15年の間に、ブラジルの人口は11・7%増加した。しかし、2014年から2015年の増加率は0・8%に留まり、Pnadはブラジルに人口高齢化の傾向が出始めていることを認めた。
2004年は総人口における60歳以上の人口比率は9・7%だったが、15年は14・3%だった。この比率は地方差があり、高齢化の進む南部3州での割合は、16%で、北部5州は10・1%だった。
世代別人口が最も多いのは、25歳から39歳までの世代と、40歳から59歳までの世代で、この二つを足すと総人口のほぼ半数の48・5%を占める。