第46回山本喜誉司賞の授賞式が(11月)11日夜、文協貴賓室で行なわれた。サンパウロ市生まれの中野マリオさん(88、二世)と、サンパウロ州プレジデンテ・プルデンテ出身の樽本健三さん(80、二世)が栄誉に浴し、晴れやかな表情で式典に臨んだ。
選考委員会の山添源二委員長や中前隆博総領事らが登壇し、受賞者の功績を称えた。バストスなどサンパウロ州内の養鶏発展に尽くした中野さんは、山本喜誉司氏との思い出を紹介しつつ、「大変光栄です」と喜びを語った。
樽本さんはプ・プルデンテで初めてマンゴー・ハイデン(Haden)種の導入に成功し、普及に努めた。あいさつでは、コチア産組の仕事を通じマンゴーに出会った経緯を振り返り受賞を喜んだ。また妻のカズエさんも訪れ、「初めてマンゴーを始めた頃は近所から大ばか者だと言われたわ」と笑顔で懐かしんだ。
受賞者は祝福に駆けつけた家族、知人らと記念撮影し懇親夕食会のテーブルを笑顔で囲んだ。
□関連コラム□大耳小耳
文協の山下譲二副会長は山本喜誉司賞の授賞式で、第1回の運営者リストが記載された資料を見つけたと明かした。そこには現選考委員会、山添源二さんの名前があったようだ。受賞式は第46回を数えるが、制定は1965年のこと。山下さんも「創立当初からの気概を今も受け継ぐ人がいる」と喜んだ。50年以上前から関わるなんて、確かにちょっと驚き。