コロンビア時間の28日夜10時過ぎ(ブラジリア時間29日未明1時過ぎ)、サッカーの国際大会、コパ・スダメリカーナ決勝に進出したサシャペコエンセの選手らを乗せ、決勝第一試合の開催地メデリン市に向かっていた飛行機が墜落した。乗っていたおよそ80人の内、生存が確認されたのは6人で、残り70人以上の生存は絶望的と29日付現地サイトが報じた。
乗組員9人を含む乗員のうち、生存が確認されたのはアラン・ルシェル、フォルマン、ネットら、選手3人と、ジャーナリスト1人、乗員2人の計6人だ。事故直後に救出された選手のダニーロは、搬送された病院で亡くなった。
サンタカタリーナ州シェペコー市に本拠を置くシャペコエンセは1973年創設で、100年を超す歴史を持つチームも多いブラジルでは比較的歴史の浅い新興チームだ。予算規模は小さいが、リオやサンパウロの名門チームと渡り合い、全国選手権1部の常連だった。
南米規模の大会、コパ・スダメリカーナには昨年から出場。今年はチーム史上初の決勝進出を決め、30日に予定されていたコロンビアのアトレチコ・ナシオナルとの決勝第1試合を戦うため、28日にグァルーリョス空港からボリビア経由で、メデリンへと飛び立った。
現地当局によると、事故機は現地時間の28日午後10時15分(ブラジリア時間29日未明1時15分)を最後に通信が途絶え、その後山岳地帯に墜落した。
同チームの監督は元ヴィッセル神戸のカイオ・ジュニオールで、乗っていた選手の中には元セレッソ大阪、ジェフ千葉のケンペス、元柏レイソルのクレーベル・サンターナ、元川崎フロンターレのアルトゥール・マイア、元京都サンガのチエゴがいた。
この事故を受けて、南米サッカー連盟はコパ・スダメリカーナ決勝を延期した。同じく30日に予定されていたブラジル杯決勝も12月7日に延期された。4日のブラジル全国選手権も11日に実施となった。
事故は世界規模で反響を呼んだ。ミシェル・テメル大統領は犠牲者、遺族への見舞いのメッセージと共に、ブラジルは3日間喪に服すと発表。コロンビアのサントス大統領、多くの主要サッカーチーム、ブラジル代表メンバーなども、犠牲者や遺族への見舞いのメッセージを発表している。
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