12月1日の世界エイズデーを前にして、ブラジル保健省が11月30日、同国ではHIV(ヒト免疫不全)ウイルスに感染していると知っているのに、治療を行っていない人が26万人いるという衝撃的な内容の報告を行った。
同省によると、ブラジルではHIVウイルスに感染していると診断された人が71万5千人いるが、治療を行っているのは45万5千人のみで、26万人はHIVウイルスに感染した事を知っていながら治療を拒んでいるという。
治療を拒んでいる人は若い人が多く、HIVウイルスに感染したら、発病、悪化の可能性がある事を認めたがらないために、治療を受ける事にも積極的になれないと見られている。
一方、HIVウイルスに感染しているのに症状が出ないために病院にも行かず、感染している事に気づいていない人も11万2千人程度いると推定されており、計37万2千人がHIVウイルスを野放しの状態にしているという。
2015年には850万人がHIVウイルスへの感染の有無を確認するテストと受けている。(11月30日付G1サイトなどより)