トカンチンス州のマルセロ・ミランダ知事(民主運動党・PMDB)と、シケイラ・カンポス前知事(元民主社会党・PSDB)、セルジオ・レオン現社会資本整備局長が11月28日、汚職と資金洗浄の疑いで連警の捜査を受けたと同月28、29日付現地紙サイトが報じた。
ミランダ知事と、カンポス前知事は強制出頭を命じられ、レオン局長は期限付き拘留で同州パウマス市の連警本部に連行された。
連警はまた、ミランダ知事と兄弟、父親のブリト・ミランダ元下議宅の家宅捜索や、知事公邸の強制捜査も行った。
ミランダ知事はアラグライーナ市に出張中だったため、出頭に時間を要した。
この捜査は、高等裁判所の捜査命令で開始された。捜査規模はトカンチンス州、ゴイアニア州、パラー州、サンパウロ州と連邦直轄区にまたがり、8人の期限付き拘留、108人の強制出頭、76件の家宅捜査を行うため、280人の警官が動員された。
各容疑者は、不正な不動産取引や不正契約、税法違反により、資金洗浄を行った疑いがもたれている。連警は、不正資金の一部は選挙用の裏帳簿に回ったとしている。
連警は、「公共事業を知事の家族企業や知事に近しい人物に発注し、公費に甚大な損害を与えた」疑惑を捜査していると説明している。
捜査対象者が、パラー州有数の牧畜業者で、不正な資金の行き先が名目上、現実には飼いきれないほどの家畜購入になっていたことから、捜査作戦は「家畜の王」と名づけられた。
トカンチンス州政府は「州知事は、連警の捜査を助けるため、知事公邸や私邸への立ち入りを認めた」と発表し、「トカンチンス州検察局もミランダ州知事の担当弁護士事務所も、高裁の捜査命令の詳細を関知していない」とした。
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