サンパウロ州政府はサンパウロ市地下鉄2号線と17号線の運営を担当する企業グループの入札を行うが、その最初のオファー額(底値)は1億2千万レアルと、かなり低い額になる模様だと、1日付エスタード紙が報じている。
5号線、17号線は共にサンパウロ市南部を走る線で、前者は現在、西はカッポン・レドンド駅、東はアドルフォ・ピニェイロ駅までだが、それを1号線のサンタクルス駅や2号線のシャッカラ・クラビン駅と連結させるべく延長中だ。当初は15年完成予定だったが、9駅は17年中、全駅は18年完成予定となっている。
また14年のW杯に完成予定だった17号線は工事が大幅に遅れ、今回の入札区間も、19年完成目安のコンゴーニャス空港駅からチュクリ・ザイダン大通りの分までしか行われない。
サンパウロ州はこの2線に関して既に100億レアルを費やしており、入札の底値の1億2千万レアルはかなりの安値だが、クロロラウド・ぺリッシオーニ運輸局長は「それでも乗客一人あたり1・69レアルが手元に入る計算だ」と語っている。
現在4号線を運営しているヴィア・クアトロ社は運賃あたり2・04レアルの収入を得ている。
入札は11月30日付の官報で発表され、12月1日~20日が受付期間となっている。州政府は来年の4月までには契約をまとめたいという。