2日、サンパウロ州リベイロン・プレットのダルシー・ヴェラ市長(社会民主党・PSD)が収賄容疑で逮捕された。2日付G1サイトなどが報じている。
今回の逮捕は、連邦警察と市警の組織犯罪対策課(Gaeco)共同の「セヴァンヂージャ作戦」第2弾「ママエ・ノエル」によるもので、同市公庫から4500万レアルが横流しされたとされている。
この金をダルシー容疑者と分け合った容疑で、市職員組合の会長(更迭中)や元職員、組合の元弁護士2人、現弁護士1人も逮捕された。その中のひとりで贈収賄計画の中心とされる市職員組合元弁護士のマリア・ズエリー容疑者は、9月の第1次セヴァンヂージャで逮捕された後、ダルシー氏への収賄を告白していた。
ズエリー容疑者は1997年に同市職員が起こした、コーロルプランによる給与の目減り分の支払いを求める運動の代表者で、08年に市と組合の間で成立した合意を悪用。この合意では、08年当時で4億レとインフレ調整分、また、支払い遅れで生じる利息(年6%、月利ならば0・5%)が組合員に払われるはずだったが、組合員が利息を受け取る権利を放棄したかの書類を偽造し、利息分がズエリー容疑者に支払われるよう細工。6%を3%に書き換えた利息の差額は組合の元弁護士らに払われていたという。
ダルシー容疑者は09年から2期、同市市長を務めていたが、今年いっぱいで任期切れだった。