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ビリェッテ・ウニコ=市間バスの割引止まる=リオ州政府の支払い遅れ

 リオデジャネイロ州の市間バス、Fetransporが、5日午前0時からビリェッテ・ウニコ利用者への割引を停止し、利用者たちが困惑している。
 同州では、複数の市をまたいで運行されている電車や地下鉄、バス、フェリーを乗り継ぐ際、ビリェッテ・ウニコを使うと割引が受けられる事になっているが、州政府からの補助金の支払いが遅れている事を理由に、割引を停止する動きがあり、裁判所が割引を継続するよう命じていた。
 ところが、Fetransporは5日午前0時から、乗り継ぎ客への割引を停止。州政府は、契約上は90日以上支払いが遅れた場合に限り、割引を停止する事ができるが、現在の支払いの遅れは1週間だから、割引停止は契約違反と釈明している。
 Fetransporは同日朝、割引を再開する準備をしていると回答する一方、裁判所から割引を継続するようにとの通達を受けるまでは再開出来ないとの意向も表明した。電車や地下鉄、フェリーは同日も乗継時の割引を継続し、4・1レアルのみを徴収した。
 割引継続を命じた判事は、割引がない場合の料金は5・6レアルで、利用者の負担が大きいと説明。市間バスと通常バスを併用する看護婦のマルタ・ペレイラさんは、市間バスの割引が適用されなかった事で、交通費の負担額は1日13レアルから19・7レアルに跳ね上がったとぼやく。
 「乗継が必要な人は雇わないという会社も出てきているのに、ビリェッテ・ウニコも使えなくなるなんて。勤め先からもらったチケットで交通料金を払っている人はもっと大変になるわ」と、マルタさんは嘆息する。
 今回の割引停止は、リオデジャネイロ市が発行しているビリェッテ・ウニコ・カリオッカの利用者には影響を及ぼしていない。ビリェッテ・ウニコ・カリオッカだと、1日につき、往復2回のバスの乗継が認められている。ただし、このビリェッテだと、電車や地下鉄との乗継は特別な登録が必要で、乗換えが可能な駅も、リオデジャネイロ市内の駅に限られる。(5日付G1サイトより)