245市でLJ作戦支持のデモ=人数少なめも全国規模で=レナン議長らがやり玉に=議会の強硬姿勢に強く反発

4日、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)支持と、汚職防止法案を骨抜きにした議会への抗議を呼びかけるデモが全国245都市で行われ、レナン・カリェイロス上院議長(民主運動党・PMDB)を中心とする政治家や議会への怒りを国民が爆発させた。5日付伯字紙が報じている。
デモの規模は、最も人の集まるサンパウロ市パウリスタ大通りでも軍警発表で1万5千人と、決して大きなものではなかった。これは、今回のデモ主催者の一つのブラジル自由運動(MBL)が、この半年間人が集まりやすかったテメル大統領に対する抗議を行わないよう呼びかけたことなどがその理由と見られている。
だが、それでも25州と連邦直轄区の計245市でデモが開催されたことは、LJで疑惑をかけられている議員たちが汚職防止法案を骨抜きにして、従来の「職権濫用防止法」では懲罰の対象とされていなかった検察官や判事なども懲罰の対象とし、司法に圧力をかけようとしていることに対する国民の反発が、全国的なものであることを改めてうかがわせた。
MBLの運動家のひとりで、民主党(DEM)候補として10月のサンパウロ市市議選で当選したフェルナンド・ホリデイ氏は、同党のロドリゴ・マイア下院議長が与野党議員と共謀し、未明の継続審議という形で汚職防止法案の修正動議を集中審議して、同法を骨抜きにしたことに触れ、「同じ党の者として残念だが、私は市民に選ばれてここに来た」と語り、厳しい態度を示すと強調した。パウリスタ大通りでの抗議にはDEMの次期大統領選候補と目されるロナウド・カイアード下議も参加し、参加者の喝采を浴びていた。
今回のデモには検察官や連警警官、判事らも参加しており、下院が承認した職権濫用防止の条項は過去最悪で、テメル大統領が拒否権を行使すべきと述べている。
今回のデモで最大の標的となったのはレナン上院議長だ。同議長は下院が同法案を可決した11月30日の夕方、上院でもすぐに可決すべく、上院本会議で投票を行おうとした。この試みは失敗したが、これがLJで強い疑惑を持たれている代表的な政治家の一人でもある同議長に対する国民の不信感をより高めることとなった。
レナン議長は全国各地で囚人姿のインフレータブル人形を作られたり、「レウ(被告)」をもじって「レウナン」と呼ばれたりした。LJ裁判の中心地で、軍警発表で8千人、主催者発表で5万人が集まったパラナ州クリチーバでは、レナン氏中心に複数の政治家の顔を並べたポスターにトマトを投げつけるイベントも行われるなど、悪役との印象を強く残した。
職権濫用防止条項を盛り込んだ汚職防止法案の上院審議は今日行われる予定だったが、連邦政府や各党リーダーは、今回のデモで、同法案を強硬に通過させようとする議会の勢いはそがれると見ている。