今月23日に83歳を迎えられる今上陛下の誕生日を祝うため、文協の移民史料館9階で6日午前9時から祝賀会が開かれた。天皇皇后両陛下の肖像画の前に、日系団体の代表者ら約60人が集まり、皇室の弥栄を祈った。文協、援協、県連、熟ク連、日伯文化連盟が共催した。
祝辞に立った呉屋新城春美文協会長は、「天皇陛下はブラジルに特に心をお寄せになり、来伯を重ね日系社会へも激励のお言葉をかけてくださった。海外の日本人、日系人にとって天皇陛下は我々の日本人としてのルーツを感じさせる。天皇陛下のお変わりなき御健康と弥栄をお祈り申し上げます」と述べた。
中前隆博在聖総領事の祝辞を関口ひとみ首席領事が代読。「今年も日系社会の皆様と共に天皇陛下のお誕生日を祝えて嬉しい。今年はブラジル大統領が11年ぶりに来日、天皇陛下と会見した。これを機に日伯の関係がますます強固になることを願っている。天皇皇后両陛下は現在も健やかに公務をこなしておられ、大変喜ばしい」との言葉を贈った。
11月10に日本で行われた叙勲伝達式に出席した松尾治文協副会長は、「天皇陛下を間近で拝見したことも相まって、喜びも一入。天皇陛下の益々の御健康を祈っています」と喜んだ。
ノロエステ連合日伯文化協会の白石一資名誉会長は「毎年参加しているが、このような式典に参加して天皇陛下への尊敬の念を確認した。国歌斉唱など、末永く続けていかねば」と背筋を伸ばした。
今年初参加というアラサツーバ文協の田中照治会長は、「日本人のルーツが感じられる良い式典。とてもめでたい。私の文協で開催する祝賀会でも、このように盛大に祝いたい」と語った。