ブラジリア時間で11月29日にコロンビアで発生した、シャペコエンセが搭乗したラ・ミア社の航空機墜落事故に関して、ブラジル、コロンビア、ボリビア3カ国合同の捜査当局の会議が7日にボリビアのサンタクルス市で開かれ、捜査の基本線を過失殺人容疑とする事が決まったと、8日付現地紙が報じた。
捜査は、71人もが命を落とす事故が発生したコロンビア当局の主導で行われる。
コロンビア検察庁は、事故機が飛び立ったボリビアのサンタクルスでの3カ国合同会議で、初期捜査の結論を発表した。ブラジルの検察からはウェリントン・サライヴァ氏と、カルロス・ウンベルト・ジュニオル氏が同会議に出席した。
会議を主催したのは、ボリビア検察庁のラミーロ・ゲレーロ長官だ。ボリビア検察は引き続き、事件発生の要因や背景を捜査していく。
ゲレーロ氏は、事故後に責任を問われ、更迭された上、ボリビア国内で死の脅迫も受けたためにブラジルに亡命申請したボリビア人監査官のセリア・カステド・モナステリオ氏の取調べを望んでいる。
モナステリオ氏は事故機に対し、積載燃料が飛行時間ギリギリで、飛行計画は不適切であると判断し、見直し勧告を行っていた。事故原因は燃料切れとの調査結果も出ている。
ブラジル検察は、これまでにブラジル国内を飛行したラ・ミア社の航空機に違反行為がなかったかを調べることを約束した。
同社がブラジル国内で行った飛行の中には、11月のW杯南米予選の際、サッカー・アルゼンチン代表チームがブエノスアイレスからベロオリゾンテまで来た便などがある。
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