リオ市=イタリア人観光客を銃殺=スラムに迷い込み犠牲に
リオデジャネイロ市中心部サンタ・テレーザ区のファヴェーラ(スラム)、プラゼーレスの丘で8日、イタリア人観光客が銃殺される事件が起き、警察が犯人を捜索中と8、9日付現地紙・サイトが報じた。
被害に遭ったロベルト・バルデラ氏(52)は、いとこのリノ・ポラト氏(59)と共に南米をバイクで旅行中で、同日も、キリスト像を訪れた後に海岸に出ようとしていた。
だが、人工衛星からの電波で現在位置を知るGPSを使ったアプリケーションの情報に従ったところ、午前11時半頃、2人共、麻薬密売者が支配するスラムに入り込んでしまった。
その途端、約10人の武装した男達が2人を取り囲み、カメラ付のヘルメットを被っていたバルデラ氏に向かって発砲。バルデラ氏は頭と腕に被弾し、即死した。ポラト氏は警官と勘違いされて襲われたと見ている。
犯人達はバルデラ氏の遺体を車のトランクに入れると、ポラト氏も車に押し込み、約2時間、スラム内を走り回った後、ポラト氏と遺体、所持品などを教会の前に置いて立ち去った。犯人達は指紋などを残さぬよう、バイク本体も洗っている。
プラゼーレスの丘は2011年に平和維持警察部隊(UPP)が設置された場所で、当日も、スラム内で観光客2人が姿を消したとの通報を受けたUPPが地域内を捜索し、ポラト氏と遺体を発見した。
バルデラ氏とポラト氏はパラグアイやアルゼンチンを経てブラジルに入り、クリチバやイグアスの滝を訪ねた後にリオ市まで来たところだった。
警察はポラト氏の供述などを基に捜査を行い、未成年者1人を含む7人の容疑者を割り出した。同州地裁は市警からの要請で、9日早朝、6人に対し、30日間の一時逮捕令状を発行した。
バルデラ氏とポラト氏が巻き込まれた事件は国内外に大きなショックを与え、イタリア本国でも大きく報じられた。