ブラジル連邦警察は9日朝、ブラジル最北のロライマ州に不法滞在していたベネズエラ人ら450人以上を国外退去処分にしたと、同日付現地サイトが報じた。
国外退去させられたベネズエラ人たちは、州都ボア・ヴィスタ市西部の青空市で手作りの工芸品を売ったり、市内各所で信号待ちの車に金銭を求めたりして生活していた。
国外退去となった450人の内、180人は子供だった。退去者の中にはベネズエラの先住民族も含まれている。退去者は全員、ブラジルに滞在するために必要な書類を所持していなかった。
逮捕者は、ボア・ヴィスタ市内の連警本部に集められた後、ブラジルと国境を接するサンタエレーナ・デ・ウアイレン市にあるベネズエラの入国管理局に託される。
ロライマ州では2015年以降、ベネズエラ人の大量流入が起きている。ベネズエラ人たちは、自国内では不足している物資を購入した後、その日の内に帰っていたが、ベネズエラでの政治危機や経済危機が高まるにつれ、そのまま留まる人が増えていた。
連警の発表によると、ブラジルへのベネズエラ人難民申請は、過去2年で70倍になっているが、難民申請もしていない不法滞在者も多い。不法滞在者の国外退去は、9月にもパラカイマから200人など、この1年間だけで数百人に上る。
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