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シャペコエンセ=奇跡の生存者帰国の途に就く=ネットは未だ現地で治療

シャペコエンセ航空機事故の生存者が帰伯の途に就き始めた。(Cr Wilson Pardo @Policiantioqui)

シャペコエンセ航空機事故の生存者が帰伯の途に就き始めた。(Cr Wilson Pardo @Policiantioqui)

 【既報関連】サッカーチーム、シャペコエンセの選手、チーム関係者、報道関係者ら77人を乗せた飛行機が、ブラジリア時間の11月29日未明にコロンビアのメデリン市近郊で墜落し、71人の死者を出してからおよそ2週間。奇跡的に命をとりとめ、現地で治療を受けていた4人のブラジル人の内、3人が帰国の途に就くと、12日付現地サイトが報じた。
 最初の帰国者は、ゴールキーパーのジャクソン・フォルマンだ。今回の事故で右脚を膝下より切断しなければならなかったフォルマンは、ブラジリア時間の12日午後4時に現地を発ち、13日午前1時にサンパウロ市コンゴ―ニャス空港に到着する。
 フォルマンは到着後、アルベルト・アインシュタイン病院に運ばれ、引き続き治療を受ける。
 もう一機の空軍救急用機は、13日未明にブラジリアを発ち、13日午前にコロンビアのメデリンに到着。ブラジリア時間の午前11時40分に発ち、選手のアラン・ルシェルとジャーナリストのラファエル・ヘンゼル氏をシャペコー市に運ぶ予定だ。2人の到着は、13日午後9時50分と予定されている。
 もう一人のブラジル人生存者、選手のネットは現地の病院にさらに数日留まる。ネットは3人より発見救出が遅れ、手術後も肺炎を起こしてこん睡状態が続いていたが、9日に目覚めてからは呼吸器も外され、自力で呼吸をし始めている。
 朦朧とする意識のネットは何が起こったのか把握しておらず、「試合はどうなった?」などと周囲に尋ねているが、精神的ショックを与えないように事故の事は伝えられていない。