ブラジル民間航空監督庁(ANAC)は、航空会社が手荷物の料金を来年3月14日以降は別途徴収する事を認める判断を下したと13日付現地紙、サイトなどが報じた。
現在の料金体制では手荷物分の料金はチケット代に含まれており、空港カウンターで預かる手荷物の場合は国内便が1個23キロまでを2個まで、国際便は1個32キロを2個までが無料で取り扱われる。ただし、この重量を超えた場合は超過料を徴収される。
だが、12日にANAC関係者や運輸省関係者が明かしたところによると、3月以降、空港カウンターで預かる手荷物は重量に応じ、料金を徴収される事になる。しかし、機内持ち込み荷物の重量制限は、現行の5キロ以下から10キロ以下に変更される。
諸外国では航空便の手荷物をチケット代とは別料金で扱う国が多く、ブラジルの航空会社は集客面で国際競争力が低下していた。ANACでは、今年の3月以降、広く国民の意見も聞いた上で今回の判断を下したとしている。
ANACは、今回の措置で各航空会社はチケット料金の値下げが可能となる上、機内持ち込みの荷物の重量に幅を持たせることでサービスに柔軟性を持たせ、競争力を高める事が出来ると判断した。
また、手荷物の取り扱い料金の別途徴収以外にも、目的地を間違えた荷物の返却期間を国内便は7日以内、国際便は21日以内に短縮する事を決めた。これを過ぎると、航空会社は7日以内に賠償する責任が生じる。
また、7日以上前に購入したチケットは、購入証明を受領後、24時間以内ならキャンセルする権利も保証される。
今回の規定変更で、航空会社は自社が提供するサービスの内容と経費、追徴金などの詳細を明らかにする責任も生じる。また、利用者からの要請を受けていないのにアップグレードして高い料金を徴収するといった行為も禁じられる。