中国国家開発銀行は2017年、ブラジルの太陽光発電電気バス整備計画に、10億レアル相当を出資することを決定したと8日付現地経済誌サイトが報じた。
同計画は、広東省深セン(ツチヘンに川)市に本拠があり、サンパウロ州カンピーナス市に電気バス製造工場を所有するBYD自動車販売株式会社(BYD)が担当する。
来年2月より、BYDはカンピーナス市に太陽光パネル製造工場を稼動させ、公共交通機関の運営会社に対し、電気バスのリース契約を行う。
通常のバスは1台40万レアル(1360万円相当)なのに対し、電気バスは100万レアル(3400万円相当)の費用がかかる。
しかし太陽光発電電気バスは通常のバスに比べて、燃料費もかからず、点検費用も安く済むので、60万レアル(2040万円相当)の差額は10年で償却されると、ブラジルBYD副社長アダルベルト・マルフィ氏は語っている。
BYDの技術者によると、電気バスの耐用期間は20年で、リース費用を支払った後は運賃を下げることさえも可能だとしている。
BYD社のカンピーナス市での電気バス製造計画に関する合意は、深セン市で、ワン・チュアン・フーBYD社社長とジョナス・ドニゼッチ間ピーナス市長の間で結ばれた。
既にカンピーナス市では、イタジャイー交通社の運営のもと、BYD社製の電気バスが11台走っている。さらには5台の電気タクシーも走っている。
電気バスはリチウム電池を使い、一日300キロ走行可能で、タクシーも充電なしで一日400キロ走行できる。