「日本祭り」の最初の名称は「郷土食郷土芸能祭」。当時企画した網野弥太郎県連元会長によると日本の「食」「芸能」「観光」を三本柱と称し、その普及と県人会の連携を目的とした。
食は味覚、芸能は踊りや太鼓など、舞台上の動きや音で人の視覚と聴覚を刺激し楽しませる。しかし観光は、場の雰囲気や体験など五感を使って楽しむものだ。
郷土食ブースや芸能だけでも大変なのに「観光」まで―と思う人もいるだろう。とはいえ、2020年の東京五輪に向けて、母県も外国人観光客を呼びたいはず。「観光」を通して、さらなる県と県人会の協力関係が築かれるはずだ。
第20回となる節目の来年度。県連のブースで20年を振り返ると共に、四季豊かな日本を観光させるつもりで、全県人会ブースで飾り付けに工夫してみては。そうすれば日本祭りは、ブラジル人に母県の魅力を伝える場になる。(雪)