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オスカーも夢じゃなかったのでは?=「アクエリアス」の世界的評判

カンヌ映画祭での、「アクエリアス」出演者による抗議活動(Guillaume Horcajuelo/Agência Lusa/Direitos Reservados)
カンヌ映画祭での、「アクエリアス」出演者による抗議活動(Guillaume Horcajuelo/Agência Lusa/Direitos Reservados)

 カンヌ映画祭の際、出演キャストと監督がレッドカーペットでジウマ大統領(当時)の罷免反対デモを行ってしまったがために、来年2月のアカデミー賞(オスカー)外国語映画部門のブラジル代表の座を逃してしまった映画「アクエリアス」。だが、同作の国際的評価はきわめて高い。
 12月になると、オスカーのノミネート候補を割り出すべく、全米の主要都市で前哨戦となるべき映画祭が続々と開催されるが、11日に発表されたサンディエゴ映画批評家協会賞で「アクエリアス」は外国語映画賞にノミネートされ、主演のソニア・ブラガも、早々たるハリウッドの女優たちと共に主演女優賞にノミネートされた。オスカーの外国語映画のノミネート資格を失っている中、これは異例の出来事だ。そして13日の受賞発表で、ソニアは主演女優賞に選ばれた。
 ただ、「アクエリアス」に関する国際評価はそれだけではない。フランスの世界的権威の映画雑誌「カイエ・ドゥ・シネマ」は、同作を世界中の映画の中から年間4位の映画に選んだ。
 また、オーストラリアのシドニー映画祭、ポーランドのトランサティアンスク映画祭ではグランプリ、ペルーのリマ映画祭では審査員特別賞と主演女優賞、アルゼンチンのマー・デル・プラタ映画祭では主演女優賞を含む3部門制覇。アメリカのインディペンデント系の祭典で、ノミネート作に毎年多くのオスカー候補作が並ぶことで知られるインディペンデント・スピリット・アワードにも、外国語映画賞でノミネートされている。
 一方、代わりにノミネートされた「ペケーノ・セグレード」の国際的評価は何も聞こえてこない。そうしたことから、「なぜ『アクエリアス』ではなかったのか」と疑問を呈する声は多い。
 なお、現時点で2月のオスカーの外国語映画賞に名を連ねそうだと下馬評の高い作品は、フランス映画の「ELLE」やドイツ映画の「トニー・エルドマン」、イラン映画の「ザ・セールスマン」といったところだが、いずれも「アクエリアス」の今年のカンヌでのライバルで、評価にそれほど大きな差のある作品ではなかった。

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