ミナス・ジェライス州都ベロ・オリゾンテ市で、12日からの強い雨のため、同日マルシオ・ラセルダ市長は緊急事態宣言を出したと13日付現地サイトが報じた。
同市内では、降り始めから24時間で洪水や濁流の被害が無数に発生。多くの人がバスや車、家屋の中などに取り残され、小児4人が大水に流された。その内1人は死亡した。
「緊急事態宣言の目的は、ベロ・オリゾンテ市の備える全ての災害救助システムの発動を容易にし、災害に対処するため」と同市防災局調整課(COMDEC)は発表した。
雨は12月初めから降り続いている。降水量が最も多いパンプーリャ地区では、13日間で331・5ミリと記録的な量の雨が降った。
12日から13日にかけて、COMDECには救助要請が殺到した。その多くは市北部からで、17件の浸水、16件の洪水報告の内、22件が北部からだった。
また、ベンダ・ノーヴァ地区でも、浸水被害7件を含む27件の市警備隊出動要請があった。同地区のビラリーニョ大通りでの洪水は、この秋既に3度目だ。12日夜は2台のバスが立ち往生した。
不安定な天候は16日まで続く見込みで、今後も大雨への警戒が必要だ。COMDECは、20ミリから40ミリ規模の、雷や突風を伴う大雨も来ると予想している。国立気象観測所(INMET)のルイス・ラデイア予報員は「天気図から見て、地滑り、洪水を引き起こす量の雨が降る可能性がある」と語った。