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サンパウロ州=政治家の起訴はなし=給食汚職のCPI投票

 13日、サンパウロ州内の給食汚職問題に関する議会調査委員会(CPI)で投票が行われ、圧倒的多数で起訴すべき人物の名前を挙げた報告書が承認されたが、そこに政治家の名前は含まれなかった。14日付フォーリャ紙が報じている。
 有機農業家族協同組合(Coaf)が、州内の市の保育園や公立校での給食の契約を円滑に行うため、州内の実力者に贈賄を行って便宜を図ってもらっていた給食汚職問題は今年前半に話題となり、1月と3月にも逮捕者が出ていた。この時点では疑惑の人物として、州議会議長のフェルナンド・カペス氏(民主社会党・PSDB)の名前などがあがり、警察も他に関連した政治家がいないか捜査していた。
 だが、同件のCPIで報告官をつとめたエステヴァン・ガルヴォン州議員(民主党・DEM)がまとめた報告書には、起訴すべき人物としてCOAF組合員数名と、州議会の職員2人、元州議長の名があがっただけで、現職の政治家の名前は1人もなかった。
 報告書は6対1の大差で承認されたが、CPIは、野党側議員は唯一反対した労働者党(PT)議員1人のみで、残りは全員、与党側だった。
 投票実施中、2人の学生が不満を唱え、乱入を試みる騒動もあった。