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今年で退任のフェルナンド・ハダジ、サンパウロ市長=公約達成度は53%のみ

今年限りで退任するフェルナンド・ハダジ、サンパウロ市長(左)とルーラ元大統領(右)(Ricardo Stuckert)

今年限りで退任するフェルナンド・ハダジ、サンパウロ市長(左)とルーラ元大統領(右)(Ricardo Stuckert)

 今年限りで退任するフェルナンド・ハダジ、サンパウロ市長(労働者党・PT)の公約達成度は53%だったと16日付現地紙が報じた。
 同紙の調査によると、2013年の就任時に行った123個の公約の内、達成されたのは66個だった。
 達成率が低い項目は住居(達成率0%)、保健(同14・2%)、教育部門(同28・5%)などで、優先されるべき項目での未達成が目立つ。
 同市長の功績として目立つのは、総距離423キロに及ぶ自転車道と、400キロに及ぶバス専用道の設置、市内交通機関の利便性を高めるビリェッテ・ウニコ月間利用制の導入など、交通系の政策が目立つ。
 その他の公約は、32番目の区役所であるサポペンバ区役所や、人種間平等促進局や女性政策局など、計画の承認、部局設置、法律施行などで達成されている。この方式で達成された公約は66個中、37個を占めており、物質的、資金的な投資によって達成されたものは少ない。
 サンパウロ市行政の関係者は、任期開始時には連邦政府からの経済的支援が期待できていたが、後半の2年間は経済危機のために支援が受けられなくなった事を、多額の資金がかかるハコモノ行政の結果が振るわなかった理由にあげている。
 サンパウロ市は、保育所を建てられなかった代わりに、民間業者に委託して保育所の代替となる設備を増やしたとしているが、保育所入所待ちの待機児童は未だに13万3千人もいるのが現状だ。