農協婦人部連合会(ADESC、西村千世子会長)が8日、年末の忘年会を兼ねて『第2回手巻き寿司コンクール』を開催した。各地の特産物を活かした1種と、創意工夫を凝らし自由に作った手巻きの計2種で審査が行なわれ、7支部が参加し優勝を争った。
レジストロ支部はマンジューバやパルミット・ププーニャの酢漬けなど、特産物目白押しの手巻き寿司を用意。ヴァルゼン・グランデ・パウリスタ支部は竹の子の酢漬けや茄子、しめじなど人気の具材をふんだんに使いさっぱりとした味付けで挑んだ。
カウカイア・ド・アウト支部は紅生姜や糸こんにゃく、セロリなど色彩を豊かにし、野菜の風味を利かせた。ピラール・ド・スール支部はレンコンのほか、アスパラガスの芯を使用したマヨネーズ、わさびを合わせた特製ソースが人気だった。爽やかな味わいが好評だったのはジャカレー支部。赤カブの梅漬け、胡瓜や紫蘇など夏にぴったりの一品だった。
グランデ・サンパウロG1は人参と胡瓜の酢漬け、サーモンのクリームチーズ和えでまろやかな口当たりに。同G2は竹の子の佃煮、白菜の茎の紫蘇漬けなどで勝負した。
講評では審査委員長のCKCの山口達郎所長から、「食べた時の食感、素材のジューシーさ、旨みなどをポイントにした。皆さんの手巻きはどれも美味しかったです」と語った。その後、山口所長から7人の審査員による採点結果が伝えられ、1位はGサンパウロG2、2位はピラール、3位はGサンパウロG1となった。
残った酢飯や具材を使って、最後は特大のまき寿司作りに挑戦した。結束を強めるため「絆寿司」と銘打った太巻きは海苔32枚分の長さにも及び、「1、2の3!」という掛け声のもと息を合わせて一気に巻き上げた。
また会員の鹿毛陽子さん(50、二世)の誕生日祝い、指導員の栖原マリナさん(74、二世)の退院祝いが行われ、ケーキと歌の合唱が贈られた。
ヴァルゼン支部の飯田正子さん(83、二世)は「どれも美味しかった」と満足げな笑顔。サンパウロG1の森田淑江さん(72、二世)は「楽しい経験が出来た。今年はルールが出来て大会らしくなった」と変化を喜んだ。
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ADESCの手巻き寿司コンクールで多くの参加者から好評だった具材は漬物や酢漬けなど、婦人らが日頃慣れ親しんだもの。また、どの支部も野菜を中心としたヘルシーな、女性らしい手巻き寿司を振舞った。ただし、「野菜だけのベジタリアン寿司」がもちらほら見られたのが気になった。「寿司といえば魚」が大衆のイメージだ。昨年優勝したピラール支部は海鮮をふんだんに使った手巻きが評価された。昨年は意外にモルタデータ巻きが好評だった。魚はもちろん、ブラジル人の若者にも好評なように肉類などの食材にも積極的に挑戦してみては?
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