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次期国連総長=秘書室長にブラジル人女性指名=国外勤務歴も豊富なヴィオッチ氏

国連事務総長の秘書室長に選ばれたヴィオッチ氏(José Cruz/Agência Brasil)

国連事務総長の秘書室長に選ばれたヴィオッチ氏(José Cruz/Agência Brasil)

 次期国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏(67)が15日、1月からの事務局人事の一部を発表し、ブラジル人女性外交官のマリア・ルイザ・リベイロ・ヴィオッチ氏(62)が秘書室長に指名された。グテーレス氏はポルトガル元首相で、国連難民高等弁務官も務めた事がある。
 ヴィオッチ氏はこの日発表された人事に含まれた3人の女性の一人だ。同氏以外の女性は、ナイジェリアのアミナ・ムハンマド氏と韓国の康京和(カン・ギョンファ)氏で、各々、副事務総長と政策特別補佐官に就任する。ムハンマド氏はナイジェリアの環境担当国務相、康氏は国連人権高等弁務官事務所副代表や国連人道問題調整事務所事務次官補を経て、グテーレス氏の引継ぎ準備委員会院長を務めていた。
 ヴィオッチ氏は07~11年に国連大使を務めており、安全保障理事会にも出席していた。13年にドイツ駐在ブラジル大使に任命され、現在に至っている。
 次期総長は3人の女性スタッフの事を「全員、国際情勢や開発、外交、人権問題、人道的な活動への造詣が深く、非常に有能だ。彼女達は、男女を問わず、世界各地から有能なスタッフをとの期待を込めて選ばれており、これからも続く人事の要といえる」と高く評価している。
 グテーレス氏やそのスタッフは、1月1日に正式に就任する事になっている。(16日付フォーリャ紙、20日付フォトス・プブリカスより)