19日、連邦最高裁のジウマール・メンデス判事は、オデブレヒト社のデラソンで、14年の大統領選でジウマ氏とテメル氏のシャッパに裏金が払われたとの指摘があったとの報道にも、自身が長官を務める高等選挙裁判所での裁判には消極的で、「裏金(二重帳簿)の全てが汚職に直結するとは限らない」と語った。同判事は、レナン上院議長の停職命令に反対、議会による汚職防止法修正にも「同法改定は以前から話し合われてきた」と甘いことが指摘されている。ジウマ前大統領の罷免前にはルーラ氏の官房長官就任阻止などで国民の共感を得た同長官だったが、これでは「関わる政党で態度を変えすぎる」と疑われかねないが。
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18日深夜、サンパウロ市西部ブタンタンの自宅で、3人の強盗に襲われた24歳の学生が、そのうちの1人から銃を奪い、発砲して殺害する事件が起きた。この学生は空手で黒帯という武道の達人ゆえに、強盗に立ち向かったが、誰もにでも勧めることはできない行動だ。この学生は母親と同居中だが、母親はこのとき入浴中で、事件の光景は見ていなかった。残りの強盗2人は恐れをなして逃げ出し、現在も逃走中だ。
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19日に正式に認証状を受け取り、就任が迫ってきたジョアン・ドリア次期サンパウロ市市長が、市長として最初の週日となる1月2日(1日は日曜)は、市内を清掃することからはじめたいという。全ての局員が街に実際に出てみて掃除をすることで、市民の感覚を実感することからはじめたいようだ。また、「より貧しい人に尽くしたい」との言葉も語っている。