15年7月に海軍初の日系少将となった和田典明さん(56、三世)が、大統領府の安全情報室で警備や防犯業務に従事している。
テメル政権に交代後、役職呼称が国防協議事務局長補佐から戦略長官に変わったが、任務に変化はない。引き続き大統領府の安全情報室に所属する。
配属先で和田少将は、原子力やサイバー防衛面の戦略企画を担当。国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長の来伯に同行し、同氏との会談も行なった。主に医療や発電などに原子力を活用するブラジルについて、賞賛を受けたという。
1日にはブラジリアの大統領府で行われた衛兵交代式に出席。和田さんから誘いを受け、式典に訪れた広島文化センターの平崎靖之会長は、「日系人でこんな役職に就けることは珍しい。私たちの誇りともいえる」と活躍を喜んだ。
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