【既報関連】ブラジリア時間の11月29日未明、コロンビア中部メデリン市近郊で発生した、サッカーチーム、シャペコエンセ搭乗機墜落事故の捜査に当たっていたボリビア当局は20日、事故の責任は航空会社ラ・ミーア社と、操縦士にあると結論付けた。事故機はボリビアの航空会社のもので、ボリビアから飛び立っていた。
搭乗していた乗客乗員全77人の内、71人の命を奪った事故の責任に関する発表は、ボリビアのミルトン・カルロス公共事業相がラパス市で行った。
事故で亡くなり、責任も問われた操縦士のミゲル・キローガ氏は、ラ・ミーア社の共同経営者2人の内の1人だった。
捜査官らは、墜落機は法の定めに反して、飛行に必要な最低限の燃料しか搭載していなかったと結論付けた。
ラ・ミーア社は事故発生直後に営業許可を取り消されており、同社幹部のグスターヴォ・ヴァルガス・ガンボア氏が逮捕され、社内文書も押収された。
ミルトン・カルロス公共事業相は同時に、ラ・ミーア社に見直し勧告を行ったボリビア航空庁のセリア・カステド氏が、ラ・ミーア機の飛行を許可した責任者だとして告発する手続きに入ったことも明かした。
セリア・カステド氏は後に、事故機の飛行計画書は飛行許可が出せるものではなかったが、その中身を変更することを強要されたと語り、ブラジルに亡命を申請した。
ボリビア当局は、ガンボア氏と、その息子で事故直後にボリビア航空庁理事を辞任したグスターヴォ・ヴァルガス・ヴィレガス氏、キロガ操縦士と共同でラ・ミーア者の経営責任を負っていたマルコ・アントニオ・ロッシャ氏に関する捜査も継続している。(21日付エスタード紙などより)