サンパウロ市議会=市議の給与を26・3%増額=ドリア次期市長の方針に背く=「4年ぶり増額は妥当」と市議

サンパウロ市議会は20日、市会議員の月給を現行の1万5031・76レアルから26・3%引き上げ、1万8991・68レアルとする議案を、賛成30、反対11、棄権14で承認したと21日付各紙が報じた。
この給与増額は55人の市会議員にあてはまる。市会議員の任期は今年いっぱいで終了だが、現市議55人の内、33人は再選されている。
1月1日にサンパウロ市長の座に就くジョアン・ドリア氏(民主社会党・PSDB)は再三、市長、副市長、局長クラスの給与増額は行わないと語っていた。今回の決定はその流れに背くものだ。同新市長と同じ党からも多くの市議が給与調整に賛成票を投じた。
「最後に給与調整が行われてから4年。この間のインフレ率は32%だから、26・3%の給与調整は法外なものとはいえない」と給与増額案を提出したミルトン・レイテ市議(民主党・DEM)は語った。
給与増額に反対した11人は、アンドレア・マタラゾ、ジョゼ・ポリセ・ネット(PSD)、太田正高(社会党・PSB)、野村アウレリオ、マリオ・コーヴァス・ネット、パトリシア・ベゼーラ、サロモン・ペレイラ(PSDB)、アウレリオ・ミゲル(共和党・PR)ジルベルト・ナタリーニ(緑の党・PV)、リカルド・ヌネス(民主運動党・PMDB)、トニーニョ・ヴェスポリ(自由と社会党・PSOL)の各市議だ。
ヴェスポリ市議は、「この不況で市民が苦しんでいる最中の議員給与引き上げは、議会と市民が乖離している証拠で、完全に現実離れしている」と語った。
市議会は、給与引き上げ後に17年のサンパウロ市予算案を承認して休暇に入った。546億9千万レアルの予算の内、教育部門には120億レアルが、保健医療部門には70億レアルが投入される。
ドリア次期市長は、17年は市バス運賃を3・8レアルに据え置くと公約したが、そのためにはバス運営会社に30億レアルの補助金を払う必要があるのに、予算枠は17億レアルに留まった。